大型建築を手がける誇りある仕事。教育制度も充実。
大型商業施設の屋根などを手がける秋重板金工業。1962年の創業以来、60年の歴史のなかで着実に業績を伸ばし、建設業界でも確かな信頼を得ています。「ものづくりの感動と建築の達成感を、共に味わおう。」と話す秋重正幸常務取締役にインタビューしました。
【秋重正幸常務取締役】
―仕事の内容からお聞きしてもいいですか?
まず、知ってほしい事があるのですが、「板金」と聞くと、多くの人が自動車板金をイメージすると思います。でも、うちは建築板金の会社。金属製の材料を加工して建物の屋根や外壁、雨どいなどの施工を専門とする、「専門建設業」です。建設業には「総合建設業」と「専門建設業」がありますが、オーケストラに例えると、総合建設業の現場監督が指揮者なら、専門建設業の建築職人は演奏者です。
―どういった建物を手掛けているのでしょうか?
身近にあるスーパーやドラッグストア、公共施設など、大型の建築物が中心です。街なかを走っていて、みんなで力を合わせて完成させた建物を見ると、やはり誇らしく感じますね。
【ある学校の施設。屋根と外壁の工事をした】
―専門性の高い仕事のようですが、どのような人材を求めていますか?
最初から専門的な技能は必要ありません。ものづくりが好き・建築が好きなら、誰でも大丈夫です。ちょうどいま、教育制度の充実に向けて取り組んでいるところです。座学を行い、屋根を張ったり溶接したりといった三週間のトレーニングを受け、それから現場に出てもらうようにしています。しっかり学んだあとで現場に出たほうが、結果として早く仕事に慣れると思うので。そのために、会社の敷地内に実習のための場所も設けています。
日々経験を積みながら、玉掛け、アーク溶接、一級建築板金技能士など、必要となる資格を取得してスキルアップする社員もたくさんいます。取得費用は会社が全額負担するので、自分の可能性をどんどん広げていってほしいですね。
―職人の世界は厳しい、という印象があります。
そうですよね。でも、うちの職人さんは優しい人ばかりです。全員で協力して仕上げていく仕事なので、できないところは先輩たちがカバーしながら教えてくれます。新人が経験不足なのは当たり前。素直に話を聞き、一緒に創りあげることに面白さを見出せるなら、必ず仕事が楽しくなっていきます。
【某工場の改修工事。老朽化した屋根のカバー工法】
もちろん失敗することもあるでしょう。むしろ失敗を糧に、ステップアップしてほしいと考えています。感謝を忘れず、謙虚な姿勢で一生懸命仕事に取り組むなら、職人としてだけでなく、人間としても立派に成長していくはず。そのための環境が、当社には整っています。
―教育制度も整い、人間関係も良好。建設業は「3K」とも言われていましたが、それは過去の話のようですね。
3Kって、「危険、汚い、きつい」の頭文字ですよね。しかし、当社を含めて最近の建設業は違います。
安全は徹底して管理・教育され、「安全はすべてに優先する」という方針のもと、作業しています。誰もが「整理整頓」を心掛けているため、汚いとか、散らかっているということもありません。屋外での体力のいる仕事になるので、確かにきついと感じることもあるでしょう。だからこそ、それだけ完成したときの喜びは大きいです。その瞬間には、きつさよりも、仕事をやり遂げた自分に誇りを持ち、「かっこいい」と感じるはずです。
いま当社では、「給料が高い、希望が持てる、かっこいい」という新3Kを掲げています。給料は、市内の大手製造業と比べてもひけをとりません。自社キャリアパス制度に基づき、がんばれば確実に昇格・昇給していきます。待遇面を支えているのは、経営の安定性です。県内27社と大手ゼネコン20社と取引があるため、コロナ禍でも不安はなく、昨年夏には新社屋も完成しました。
【大手ゼネコンなどからの受賞歴。信頼の高さが伺える】
―そのような環境なら、楽しく働けそうですね。
積極的に取り組むなら、十分なやりがいを感じられる仕事です。実際に、ベテランの現場社員や営業社員は、「こんな面白い仕事はない」とよく口にしています。
建築は、企画と設計から始まり、総合建設業が請けおい、最後は専門建設業の職人の手で、
建物が完成します。完成した時はいつも大きな達成感があります。
「With craftsman and engineering , Build the future . 」新社屋の外壁に掲げています。
「未来を建てる」というのはおおげさかもしれませんが、地域社会の一員として、
建設業・建築板金業に携わる一員として、行った仕事が、まちの未来をつくっていく。
ものづくりの感動と建築の達成感を、共に味わってみませんか。